自転車ロードレースの最高峰、ツール・ド・フランス。世界中の自転車ロードレーサーの憧れであるこのレースに、日本チームを出場させるという夢を胸に抱き、走り続ける浅田顕。選手時代よりヨーロッパを舞台として活動し、監督としてチームを率いてからは、フランスを拠点にヨーロッパのレースに参戦し続け、今年、この壮大な夢に近づけるべく、新たな船出をしたことは周知のことと思います。

 しかし、本当の試練はこれからです。2010年のツール出場を目指すには、これまでとは比較にならないほど過酷な、熾烈な闘いが待ち受けています。これまで一人苦労を重ね、ようやく夢の入口に立った浅田ですが、今、この夢の実現を前に、様々な問題が持ちあがっていると聞きました。

 これまで様々なレースを通じ、勇気と感動を与えてくれた浅田顕。私達は、そんな浅田の苦境を黙って見ているだけでいいのでしょうか。自分に出来ること、否やらねば成らぬことは、同じ思いを持つ人達の力を結集すべく、多くの人に支援を呼びかけることと考え、「Equipe Asada 後援会(略称「EASO(Equipe Asada Supporters’ Organization)」)の設立を決意するに至りました。

 ツールに出場するほどのプロ自転車ロードレースチームであれば、その活動原資を企業に委ねねばならないのは事実です。浅田の率いるチームも例外ではありません。しかしながら、私達一個人が支援できる事は無いのでしょうか?確かに個人で支援できる事は限られています。しかし、個人が集まり、集団となったときの力はときとして、予想を超える力、現象が生まれる事は周知の通りです。本会が、浅田の活動の下支えに成れば、これほど嬉しいことはありません。

 一人で出きることは、小さなことです。しかし、例え小さな力でも百人、千人、万人が集れば、それはひとつのムーブメントとして大きな力となりえます。浅田の夢は壮大な夢ですが、決して不可能な夢ではありません。こんな大きな夢を浅田顕に一人占めさせずに、より多くの人達で分かち合おうではありませんか!

 つきましては、皆様に是非、趣旨にご賛同いただき、本会設立へのご支援、ご協力を賜りたく宜しくお願い申し上げます。

平成18年12月10日
エキップアサダ後援会